肛門内科
- 診療のご案内
- 肛門内科
痔の三大疾患
肛門の疾患には主に、
・痔核(いぼ痔)
・裂肛(切れ痔)
・痔瘻(じろう)
があります。
痔核(いぼ痔)が最も頻度が高く出血や痛み、腫れ、時には発熱などで発症します。
症状だけで痔と決めつけないようにしましょう
排便時の出血に関しては、大腸がんや炎症性腸疾患の可能性もありますので、痔と決めつけないで受診することをお勧めします。
痔の予防法・治療法
-
生活習慣の改善指導と坐薬や注入軟膏による治療
毎日の食生活・生活習慣・排便への正しい理解について、ご指導いたします。
STEP.01の治療で、多くの方が痔の悪化を防いだり、症状を改善することが期待できます。膿のたまる痔瘻(じろう)などは、問題の解決になりませんので、正しく診断されること が大切です。
食生活・生活習慣・排便への正しい理解 -
注射による治療法
切らずに治すジオン注射治療
従来の薬剤では、治療の持続が一年程度でしたが、ジオン注射治療は持続性がある治療法です。これまで手術治療でしか治せなかった進行した内痔核の一部でも効果が期待できる治療法です。
痛みもほとんど無く、治療時間は20分程度です。
治療内容により、日帰り治療となる場合と、近隣の連携病院へ1泊程度の経過観察入院が必要になる場合があります。ジオン注射治療の流れ
前日
肛門が腫れてしまうと予定した術式が困難になることもありますので、手術前はあまり無理をしないようにしてください。便通を整え、アルコールは避けましょう。
当日自宅にて
食事 予定時刻の6時間前から食べ物を摂らないでください。水分は摂るようにしてください。 前処置 家を出る2時間前に、診察時にお渡しした坐薬を使用してください。 当日クリニックにて
治療は午後からになります。
- 浣腸などの準備をして、手術用のハーフパンツに着替えていただきます。
- 心電図・血圧計などのモニターをつけ、点滴から眠くなる薬(静脈麻酔)を注射します。
- 手術時間は20~30分で、気が付くと手術は終わっています。
- 手術終了後、鎮静剤がさめるまで、ゆっくりとお休みいただきます。
- 医師より、診察室で手術結果のご説明しご帰宅いただきます。
帰宅後の注意点
食事・飲酒 手術直後からお食事できますが、出血の危険性がありますので、飲酒しないでください。治療後1週間は禁酒です。 薬 緩下剤・鎮痛剤を処方します。 清潔 当日は入浴できません。ウォシュレットまたはシャワーにて創部を清潔に保ってください。 運転 眠くなる薬を使用していますので、手術当日は自転車・車・バイク等の運転はできません。 運動 手術直後から歩行できます。1週間は激しい運動は避けてください。 下着 出血でお下着が汚れてしまうおそれがありますので、生理用ナプキンやガーゼを当ててください。 副作用について
副作用の報告例として、下腹部痛、嘔気、肛門部の違和感、排便困難、痛み、出血、一過性にあらわれる発熱などがあります。
外科治療の必要な方へ
ジオン注射の治療適応のない痔核や再発してくる痔核に対しては、外科的な根治手術が必要となります。
信頼できる肛門外科医をご紹介いたします。